転職・求職

仕事を辞めるタイミングは?転職先を決める前、それとも決まった後?

転職をして新しい仕事に就くためには、当然のことながら、今の会社を辞める必要があります。

会社を辞める場合は、手続きとしては、就業規則に従って退職届を提出することで、会社を辞めることができます。

しかし、時期によっては、辞めるということを言いだしづらいことも少なくありません。

「立つ鳥跡を濁さず」という言葉もありますが、会社を辞める際には、できれば円満でスムーズな辞め方をしたいものです。

転職後の仕事で、今の職場の人と、何らかの関係性が出てくるかもしれません。

できるだけ円満に退職して、後々のマイナスになるようなことは、極力避けるようにするのがベターですが、あまり周りに気を遣い過ぎていると、自分としての最良のタイミングを逃してしまうことにもなりかねません。

転職する際には、どんなタイミングで、今の会社を辞めるのがいいのでしょうか。

仕事を辞めるタイミング

どんなに仕事が嫌でも、ある日突然、会社を辞めるというのは、やはり、ルール違反になります。

会社には、就業規則があって、そこで、退職する際のことが決められているので、それに従って退職することを申し出る必要があります。

大抵の会社では、1ヵ月前までに退職の申し出をするようになっていることが多いので、それに従って退職届を提出するようにします。

逆にいえば、就業規則にしたがって、1ヵ月前までに退職届けを提出すれば、いつ辞めても構わないということになりす。

ちなみに、労働基準法では、退職する場合は、14日前までに退職の申し出をすればいいことになっています。


「転職先の入社日の前日」が最良のタイミング

会社を辞める最も良いタイミングは、「転職先の入社日の前日」です。

転職先の入社日が決まっているようなら、それに合わせて、退職日を決めるようにしましょう。

会社に在職していない期間があると、その間の給料がなくなるということもあるので、できるだけ、会社に在職していない期間は短くなるようにしたいです。(引き続いているのが理想です。)

辞める際の業務の引き継ぎなどは、案外時間がかかることも多いので、転職先が決まったら、なるべく早く、今の会社に辞めることを申し出て、スムーズに引き継ぎを進めていきましょう。

ケースにもよりますが、退職する1ヵ月~2ヵ月前くらいに、辞めたい旨を伝えるのが一般的です。

定例の人事異動が行われるタイミング

4月や10月など、定例で人事異動が行われる会社も多いと思いますが、この人事異動の時期に合わせて退職を申し出ると、比較的スムーズに受け入れてもらえやすいです。

定例の人事異動では、出向など、社外との交流人事も同時に行われることが多く、それに合わせて、欠員になる部署に人が新たに採用されることも少なくありません。

この時期の退職に対しては、一連の人事の流れで、補充人事がしやすいということがあります。

比較的スムーズに退職しやすい、定例人事の時期の退職を念頭に置いて転職活動を行うというのも一つの方法です。

辞意は、はっきりと伝える

「会社を辞める」ということは、まずは、直属の上司に、口頭ではっきりと伝えましょう。

あやふやな言い方をすると、引き留める余地があると判断されて、事態がこじれてしまうこともあります。

真剣な面持ちで、辞める理由と時期を明確に伝えることが大切です。

この時の辞める理由は、個人的な理由にしておく方がいいです。

辞める理由は、本来なら「一身上の都合」で良いのですが、実際には、それでは納得してもらえないことが多いです。

有能な人であるほど、会社は、退職を引き留めようとしますが、退職理由が「給与の不満」「所属部署の不満」など、会社に対する不満であれば、会社がそれに対処すれば、引き留めが可能と考えられてしまいます。

また、会社への不満を理由にすると、同僚などの心象を悪くしてしまい、円満退社が難しくなってしまうこともあります。

会社では対応することが難しい個人的なことを退職理由にすることで、すんなりと退職を受け入れてもらいやすくなります。

退職理由の例

「将来に向けてやりたいことがある」:
現状の会社に対する不満ではなく、将来に向けた個人的で前向きな理由であれば、円満退職につながりやすくなり、さらには、応援してもらえる可能性もでてきます。

「家族の介護」:
家族の介護が理由であれば、退職に反対する人も少なく、会社にも納得してもらいやすいです。
介護に関して、詳細なことまで聞かれることは、まずありません。

仕事を辞めるタイミングを調整する

退職する際には、よほど会社に不満があったり、今すぐにでも辞めないと体がもたないとような場合を除いては、円満退職を心がけたいです。

仕事のミスマッチや会社とのすれ違いはあったとしても、それまではお世話になった会社です。

会社に迷惑がかからない時期やタイミングを考えて、退職していくのが社会人としてのマナーともいえます。

自分とっての最良のタイミングを優先させて調整する

基本的には、自分が辞めたいと思った時期に辞めればいいのですが、会社に迷惑をかけないようにして円満に退職していくには、会社側の事情をある程度考慮して退職の時期を決めることも大切になります。

仕事の繁忙期や進行しているプロジェクトの最中などは、できれば避けるようにしたい退職時期です。

自分の健康面や転職活動の状況などを考慮して、できる範囲で、会社に迷惑がかからない退職時期を調整してみましょう。

双方が納得して、円満に退職できるのに越したことはありませんが、どうしても調整がつかない場合に優先させるのは、自分にとっての良いタイミングです。

会社にも配慮したタイミングで退職するということは必要かもしれませんが、周りに配慮し過ぎると、自分としての最良のタイミングを逃してしまうことにもなりかねません。

転職は、人生にとっての一大事です。

転職後の仕事に支障が生じないように、最終的には、退職のタイミングは、自分の都合を最優先させて決めるようにしましょう。

求人が多くなる時期が仕事を辞める良いタイミング

転職活動は、求人が多くなる時期に行う方が、自分の希望する条件にあった仕事を見つけやすくなります。

求人が、比較的多くなる時期は「2月~3月」と「8月下旬~9月」といわれています。

「2月~3月」に求人が多くなるのは、年末にボーナスをもらって会社を辞める人が多いためです。

貰えるものを貰ってから会社を辞めるというのは、なるほど、自然で合理的な行動です。

自分が辞める際にも、ボーナスの時期を考えて転職活動をするといいかもしれません。

中には「辞めていくのにボーナスを貰うのは気が引ける」という人もいるようですが、当然の権利なので、気にする必要はありません。

「8月下旬~9月」には、下期の10月以降の人員確保のため、求人が多くなる傾向にあります。

一般的にいって、秋と冬が転職しやすい時期だといえます。

春は、新卒の採用をしたばかりなので中途採用は少なくなり、夏は、採用活動自体が停滞する傾向にあります。

ゴールデンウィーク明けは、多少求人は増えますが、秋や冬に比べると数は少ないです。

ただ、冬の中でも12月は、年末年始を控えているということや、ボーナスを前にして辞める人が少ないという理由から、求人も少なくなる傾向にあります。

理由はどうあれ、「8月下旬~9月」と「2月~3月」が、一般的にいわれている「仕事を辞める良いタイミング」です。

実利的で、かつ合理的な時期ともいえます。

求人の状況のことも頭に入れて、自分にとって、会社を辞めるベストなタイミングを考えてみましょう。


転職先を決めてからの退職と決める前の退職/メリットとデメリット

転職する場合は、今の仕事を続けながら転職活動をする場合と、今の仕事を辞めてから転職活動をする場合があります。

それぞれにメリットとデメリットがありますが、実際に転職活動をした人のうち「仕事を続けながら転職活動した」という人は8割弱、「仕事を辞めてから転職活動した」という人は2割弱程度で、今の仕事と転職活動を並行して行ったという人が多いようです。

それぞれの場合のメリットとデメリットには、どのようなことがあるでしょうか。

今の仕事を続けながら転職活動をすることのメリット

収入を得ながら転職活動ができる ○

転職活動は、短くて済む場合もありますが、意外に長期間の活動が必要になることもあります。

仕事を続けていれば、転職活動が長くなっても収入が途切れることがないので、金銭面での不安はなく、そのことが精神面の安定にもつながります。

金銭面や精神面に不安がなければ、じっくりと腰を据えた転職活動がしやすくなるので、意に沿わない転職条件に妥協することなく、より良い条件の転職先が見つかる可能性が高くなります。

会社から退職を慰留されにくい ○

転職先を決めてから退職をすることになるので、会社も慰留しにくくなります。

ある程度の退職時期の調整は必要になるかもしれませんが、退職自体は、比較的スムーズにできることが多いです。

今の仕事を続けながら転職活動をすることのデメリット

転職活動の時間をとるのが難しい ×

仕事をしながら転職活動を行うので、面接の時間を調整したり、転職情報の収集に時間をとったりすることが、どうしても難しくなってしまいます。

業務に追われると、時間がとれずに、思うように転職活動が進まないということもあります。

土日・休日を転職活動に当てることも多くなり、転職活動が今の仕事に影響を与えることもあります。

早期入社に対応しにくい ×

中途採用の場合は、内定後はなるべく早く戦力として働いてほしいということが多いので、入社日までに時間的な余裕が少ないケースも多いです。

転職先が、早期入社を望んでいる場合、すぐに入社できない場合には、選考で不利に働くこともあり得ます。

今在籍している会社としても、後任を採用するのに時間がかかったり、業務に支障のないような引継ぎを要求したりするので、申し出から短期間で退職することには、難色を示すことも少なくありません。

今の仕事を辞めてから転職活動をすることのメリット

転職活動に使える時間が多くなる ○

仕事を辞めてから転職活動をする場合には、十分な時間をとって、転職活動に専念することができるという大きなメリットがあります。

平日の面接や、一日複数回の面接など、会社に在職したままでは対応しづらいようなことでも、転職活動を最優先して、柔軟に対応することができます。

また、転職情報を収集する時間も十分にとることができるので、より良い条件の転職先を見つけやすくなります。

特に、現在の仕事が忙しくて転職活動に時間が取れないけれども、どうしても転職がしたいというような場合には、仕事を辞めてから転職活動することは、有力な選択肢になり得ます。

新たなスキルや資格を得るための時間がとれる ○

心機一転、スキルアップして転職に臨みたいというような場合は、専門学校に通ったり、資格講座を受講したりして、新たなスキルや資格を得やすくなります。

在職しながらスキルアップするのに比べて、集中して時間を使うことができるので、かなり効率的に、しかも短期間でスキルアップすることが可能になります。

スキルアップすることで、より有利に転職活動を進めていくことができるようになります。

失業手当を受けながら転職活動ができる ○

所定の手続きをすることで、失業手当を受けながら、転職活動をすることができます。

自己都合退職の場合は、7日間の待期期間と3ヵ月間の給付制限期間があるため、この期間は失業手当を受けることができませんが、その期間が過ぎれば失業手当を受給することができます。

受給できる期間は、雇用保険の加入期間によって、90日~150日までの違いがありますが、収入を得ながら転職活動ができることは、精神的な余裕が生まれます。

今の仕事を辞めてから転職活動をすることのデメリット

転職活動中の収入がない ×

会社を辞めているため、収入がない状態で転職活動をすることになります。

手続きをすれば、失業手当が受給できますが、受給できるのは、退職してから3ヵ月先です。

退職してから3か月間は、収入のない状態が続きますが、転職活動には、想像以上にお金がかかります。

金銭面を始めとした生活面に不安を抱えたまま転職活動をしていると、焦ってしまって、転職条件に妥協して転職先を決めてしまい、後悔してしまう可能性もあります。

仕事を辞めてから転職活動をする場合は、最低でも3ヵ月分の生活資金を貯めておく必要があります。

離職期間が転職に不利になることがある ×

会社を辞めると、次の会社に入社するまでの期間は「離職期間」となります。

中途採用では、それまでの職務経験やスキルが重視されることが多いですが、離職した状態で転職活動に専念していると、キャリアは退職した時点でストップしています。

離職期間が長引くほど、キャリアに対する評価が低くなりがちで、転職活動をしていても不利に働くことが多くなっていきます。

転職先がなかなか決まらずに長引いていくことで、キャリアに不安を覚え、「早く決めなければならない」という精神的なプレッシャーが強くなり、妥協して転職先を決めてしまうということも起こり得ます。

仕事を辞めたいと思ったら

転職活動を退職前に始めるか、退職後に始めるかによって、それぞれ違ったメリットとデメリットがありますが、いずれにしても、転職活動を始めると、思った以上に、体力的、精神的、金銭的な負荷が大きくなります。

また、転職することで、生活面にも大きな影響をもたらすこともあります。

このため、仕事を辞めたいと思ったら、仕事を辞めるタイミングを考える前に、本当に今の会社を辞めることが自分にとって良いことなのかを考えてみましょう。

今の会社の悪い面だけではなく、良い面もあわせて考えてみて、「現在の会社に在職し続けることは、自分にとって、本当にメリットがないことなのか」「改善したいと思っていることは、転職することで本当に解決するのか」などということを、冷静に見つめ直してみましょう。

「今の会社を辞めて転職する」という決断をするのは、それからでも遅くはありません。

そして、転職すると決断したら、できるだけ早く行動を起こし、積極的に活動を進めていきましょう。

年齢が若くて、バイタイリィが感じられるほど、より良い条件で就職しやすくなる傾向にあります。



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする